新型コロナウイルス感染防止のため、休会中です。

がん医療においても、介護・障害者のサポートにおいてもその当事者や家族のこころのサポートまでは、いまの社会システムではまだまだ行き届かないのが現状です。

こころの安穏を求め、がん患者・家族自身でたとえわずかでもそのすき間を埋めることができないものだろうか・・・?

そんな発想から「京都がんサロン・レモンタイム」が生まれました。
私たちがん患者・家族・遺族は、病院の中で考え悩みながら治療に臨み、医療のなかに身をゆだねながらも、自分たちの手探りの方法でがんと正面から向き合っている仲間です。

家族にも言えない苦しい思いを抱え込み、治療や副作用の不安のために落ち込む人は多く、がん自体の痛みや症状以前に、こころが病んでいます。
医療者との壁・家族との壁・健常者との壁など、がんに関わると気がつけば周りは壁だらけです。そんな壁を仲間の力でわずかでも崩せる、ささやかながらも共感できる場があれば、おぼろげにでも灯が見えてきたり、ほっと力が抜けて、今、すべき事が見えてくるかもしれません。

先輩がん患者や医療関係者とお話できたり、同じように悩んでいる仲間と出会えると、「自分だけじゃない!!」という孤独感が軽減され、新しい闘志が沸いてきたり、思わぬ情報に出会えたらさらに嬉しい。

・・・すぐそこにエンドがあるとしても、今をどう生きるかのヒントが見つかり、次にすべき事がクリアーになるかもしれません。
「がんになったことで、今までの生き方のなかでは接点のなかった人達と出会えた。」と、がんの体験を前向きにとらえ話される方がおられました。
大往生するまでに何人のがん患者さんと友だちになれるかをカウントし始められた方もおられます。

 こころの扉を開けるキーは、あなた自身が握っているのです。