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がんに関わる事となり、今までの人生とは余儀なく方向転換をしなければならない事態となった時、貴方ならどう対処するでしょうか。

  

色んな思いや考えが走馬灯のように流れ、パニックに陥る方も少なくないでしょう。 医療者からの新情報はもちろん、インターネット情報も現在は豊富な環境となり、情報はあふれてきているのですが、がん患者や家族が本当に知りたい事がピンポイントですぐに手に入るわけではありません。

また、医療者や家族に囲まれている患者は、一見支えられているように見えるのですが、意外と患者は孤独であったり、家族は過度に心配して、何が患者にとって良いのか正しい対応を見つけられず患者とは違った苦しい精神的負担を強いられることもあります。また、治療をして、一応治っても、再発や転移の心配にさいなまれている患者、家族も多くいます。一方、うまく看護・介護ができずにお別れしたと感じる遺族は、もっと何かして上げられたのではないかと自分を責め、その苦しみからなかなか立ち直れません。

たとえ万全の医療技術が満たされても、がん患者・家族・遺族がうまくこころの整理ができて前を向いて歩けるのは、自己努力のみではなかなか難しいようです。